2015/06/05

トレチノイン ハイドロキノン 副作用

トレチノインハイドロキノンの安全性

顔に使うのに何%程度のトレチノインとハイドロキノンが安全なのでしょうか。これら薬品には有害な副作用はあるのでしょうか。肝斑の治療にこれらを使おうと思っています。

回答1

ハイドロキノン、トレチノインどちらも安全です。ハイドロキノン4~8%、トレチノイン0.1%くらいがよいでしょう。

回答2

近年、ハイドロキノンの安全性と発がんの潜在的危険性について、多くのうわさが聞かれるようになってきています。しかしながら、潜在的な関連性が実際に確認されたり実証されたりしてはおらず、この美白薬品を使用する医師に対する抑止力とはなっていません。

トレチノインは安全で、最大濃度は0.1%です。老化防止のための療法で標準的に使用されており、あらゆる肝斑治療でも用いられています。

肝斑治療のもっともよい選択肢は、ハイドロキノン、フルオシノロン、トレチノインなどの成分を含む処方薬を使用することです。私の経験から言うと、これらの混合物は、レーザーやピーリング、その他の美容治療よりも肝斑を減少させることができます。

ハイドロキノン単独での使用や、ハイドロキノンとトレチノインの組み合わせでの使用よりも、この混合物がより効果的です。

回答3

トレチノインのクリームを使用する際は、使用により太陽光に対してより肌が敏感に感じるようになるため、広範囲にわたって日焼け止めを使用するよう日常的に気をつけないとなりません。

私は、ハイドロキノンを一度も使用したことのない方のであれば、0.025%か0.05%の濃度から始めます。豆粒大のハイドロキノンを保湿剤と混ぜ、顔全体にローションを塗るような感じで塗ります。

このようにハイドロキノンを薄めると、赤みが発生したり、炎症が起こったりして、さらに茶色の色素沈着を生成させてしまう可能性を減らしてくれます。

トレチノインのクリームと組み合わせたハイドロキノンは、肝斑の治療に効果的です。ハイドロキノンにより乾燥や痒みが引き起こることもありますので、それらの症状を減らすために保湿剤と一緒に使うこともできます。

私は4%濃度のハイドロキノンしか使用しません。濃度が濃くなるにつれ、青黒い色素沈着が永久に消えなくなる外因的褐変症と呼ばれる状態に陥る危険性があります。理論的には、4%のハイドロキノンでさえこの症状を引き起こす可能性がありますが、かなりまれです(これまでに4%濃度のハイドロキノンで外因的褐変症がおきた事例は見たことがありません)。

ハイドロキノンを使用された実験室のラットには、腫瘍の発生のリスクが高まるという結果が見られますが、人間に対する発がん性は証明されていません。また、妊娠中はハイドロキノンの使用を控えたほうがよいでしょう。

全体として、私自身、また患者に対する使用に関して、ハイドロキノンの安全性を確信しております。これであなたの疑問への回答になっていることを願います。

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