2015/06/08

レチノール

レチノイドとは

レチノイドがどのような薬品か知っていますか?レチノイドはビタミンAの誘導体で、毛穴の汚れを取り除いたり、小じわを減らすためのコラーゲンを増加したり、時には4週間程度で色素沈着や肌を滑らかにするターンオーバーを促進させます。

レチノイド (トレチノイン)は、約40年以上前にFDAから認可され(商品名:レチン-A)、処方箋にきび治療薬品とし使用されています。皮膚科医は、すぐにレチン-Aを使用した患者の肌が透明感を増しているだけではなく、柔らかく、明るく、しわが減っていることに気づきました。

今日、トレチノイン、タザロテン、アダパレンの3種がとても効力のあるレチノイドです。多くの皮膚科医はタザロテンは一番強い薬品(炎症を起しやすい)で、アダパレンは一番弱い薬なので、効き目も少なくなります。

処方箋なしで購入できるレチノイド

皮膚科医の元へ訪れることはあまりないと思います。処方箋薬品の効き目は抜群ですが、中には処方箋なしで購入できるレチノイドもあります。それはレチノールと呼ばれ、しわや色素沈着に効果的です。

なぜ効果的かというと、レチノールは次第に効力の弱いレチノイン酸(処方箋クリーム薬品の中に入っている効果的な成分)へ転換されます。結果が出るまで12週間ほどかかります。

レチノイド 敏感肌

レチノイドがあなたの皮膚を紫外線に敏感にすると思っていませんか?これは最も大きなレチノイドの根拠のない説の一つです。成分自体が紫外線に敏感に反応するので、夜の就寝前に肌に塗るのはそのためです。

レチノイドを使用することはスクラブで洗顔して古い角質を落とすこと以上に紫外線に対して肌が敏感になることはありません。実は、夏はレチノイドを使い始めるにはいい時期なのです。湿気は、肌が順応する際の乾燥を防ぎます。もちろん、毎日入念に日焼け止め(SPF 30以上)は使い続けて下さい。
    
レチノール クリーム

レチノイドを使うペース

あなたは薬品の効き目が出る前に、肌の見た目が悪くなると思っていませんか?レチノイドは乾燥、赤み、皮膚がポロポロ剥がれ落ちるなどの症状がでる可能性がありますが、気長に使い続けると、前記のような症状を緩和できるでしょう。

最初の2週間は、レチノイドを3日に1夜のペースで使用下さい。もし肌に異常が見られなければ、2日に1夜のペースで使用して下さい。もし乾燥も皮膚が剥けることもなければ、毎日使い続けていいでしょう。

炎症を抑える他の方法は、洗顔後、レチノイドを肌につける前に15分時間をあけることと、エンドウ豆程のクリームを顔全体につけて下さい。数分後、乾燥を防ぐために、クリームを塗って下さい。

レチノール 濃度

妊娠中の方、母乳を与えている方はレチノイドを使用しないで下さい。過酸化ベンゾイルとアルファハイドロキシ酸は、レチノイドの効き目をなくす可能性があるので、一緒に使わないで下さい。

脱毛ワックスはレチノイド治療中の肌に使用すると、過度の赤み症状が出る可能性があるので、治療の7日前には使用しないで下さい。敏感肌の人の極わずかの人には、レチノイドが強すぎるかもしれません。

もしもあなたがそうだった場合、肌を柔らかくするために週2回、優しいスクラブを使用してください。そして何よりもコラーゲンの減少を防ぐため、入念に日焼け止めを塗ってください。

レチノイド

1971年に最初の局所レチノイドがにきび治療のために承認されて以来、このビタミンA製品は肌のトラブルの万能薬として多くの人に喜んで使用されてきました。レチノイドのジェルや液体がすべての肌トラブルを解決するというわけではありませんが、幾かの種類のトラブルに対しては有効性が証明されています。

にきび対策 レチノイド

どんな治療薬でもよくならないような中程度から重度のにきびにあなたが悩んでいるなら、局所レチノイドをあなたの治療薬に加えてみたら、他の治療薬の効果が増大するかもしれません。レチノイドは肌に塗ると毛穴のつまりを取り除き、その他の局所薬剤が肌に浸透し、問題のある箇所に届くのを助けてくれます。

また、レチノイドは角質が毛穴に詰まるのを防ぎ、にきびができるのを抑えてくれます。にきびをきれいにし、新たな発生を防ぐことで、にきび跡ができるのも抑えてくれます。経口レチノイドは、脂分の生成や、にきびと関連して発生するバクテリアや炎症を減少させるのに効果があります。

レチノイド 使用方法
一日1回、洗顔の20~30分あとで患部にのばして塗りましょう。最低でも週に2回、顔、首、胸、手、そして肘から手首の部分に塗布してください。
    
レチノイド 肌トラブル

局所レチノイドを始めて使用するときには、皮膚が剥けたり、にきびが悪化したように感じるかもしれません。そのような場合には、体が薬になれるまでは一日おきにすることで症状を最小限にすることができます。

しわに対する効果が現れるまで、常用で3~6ヶ月かかります。最大限の結果が出るのは6ヶ月から12ヶ月あとになります。

しわ 老化 レチノイド

トレチノインは、FDA(米国食品医療品局)によって認可された始めてのしわを治療するレチノイドです。この処方レチノイドは、コラーゲンの生成を促進することにより作用します。また、新しい肌の血管を刺激し、顔色を良くし、老化によるしみを薄くし、光線性角化症と呼ばれる前がん段階の肌のしみを減少させるように働きます。

トレチノインはさらに紫外線による深刻な影響を避けるのにも役立ちます。薬局で販売されるレチノイドはしわを減らす効果はそれほどないかもしれませんが、紫外線による肌のダメージを受けた肌の外見を改善することはできます。アルファハイドロキシ酸を含む製品と併用すると、さらに肌をなめらかにする効果が得られます。

処方箋による処方では、目に見える老化と闘う魔法の物質、レチノイン酸を配合しますが、処方箋なしで購入可能な代替薬品の場合、細胞レベルで皮膚によってレチノイック酸に変換される必要があります。市販の処方では、レチノールと呼ばれる成分が唯一使用価値のあるビタミンA誘導体です。

乾癬 レチノイド

レチノイドは、乾癬の患者の肌細胞の成長抑制に効果があります。通常、一日に一回、寝る前にそれぞれの患部にほんのひと塗りでよいでしょう。局所レチノイドはよくステロイド治療と組み合わせて使用されます。

レチノール レチノイド 比較

レチノールとレチノイドは良く似た名前ですので、同じ物質と考えてしまいがちですが、実際は同じというわけではありません。レチノイドは、処方箋がある場合のみ処方できますが、肌の深部の層から効き始め、老化が進行している肌を変化させることが証明されています。

数多くの研究により、レチノイドが紫外線によるダメージを避け、もとの状態に戻し、循環を促進し年齢による炎症を減少させることが立証されています。レチノイドは皮膚の中で器質的な変化をもたらすため、皮が剥けたり赤みが出たりなどを含む望ましくない状況が一時的にではありますがおこることがあります。

一方、レチノールはレチノイドのさらにおだやかな型です。肌の表面に塗ると、ゆるやかに真のレチノイドに変換されていきますが、その濃度はかなり低いものです。うれしいことに、レチノールは刺激がかなり少なくてすみます。

難点といえば、それほど劇的な改善は期待できないという点です。レチノールの強さはレチノイドのおよそ1/4なのですが、それは、0.4%のレチノールは0.1%のレチノイドに相当するということを意味します。

しかしながら、薬局やデパートで売られるほとんどのレチノイド製品が、レチノールがどの程度配合されているか明らかにしていません。大容量の容器の中にほんの一滴の量なのか、肌の状態をよくするのに十分な強さの量なのか、知ることはできないのです。