2015/06/09

背中ニキビ

背中に発生した吹き出物のような嚢胞を一目見ようと振り返り、少し圧力をかけてみます。すると、ひどい痛みを感じます。これは病気にかかったのではありません。ただのニキビです。しかし、背中ニキビは痛みがありますし、決してきれいな肌ではないので、不快感や恥ずかしさを与え、そして疎外感さえ感じさせます。



背中ニキビとは炎症を起こした吹き出物が背中にできた肌の状態を指します。この吹き出物は背中の皮脂腺(皮脂を分泌し、背中や髪の保護・保湿をする腺)が角質や余分な皮脂の分泌により詰まってしまう事で発生します。

皮脂腺が詰まると細菌が増殖します。これらの細菌がニキビの炎症を引き起こす根源となります。これを吹き出物、黒ニキビ、白ニキビ、またはニキビと呼びますが、いずれにせよ二つの主要な種類の内の一つである傾向があります。

背中ニキビは一般的に十代の若者に多く見られ、体内のホルモンバランスの変化によりできます。このホルモンの変化は皮脂腺を刺激し、皮脂の過剰分泌を促します。十代の若者の大多数が成長するにつれ背中ニキビがなくなりますが、成人にも背中ニキビはできます。多くの場合、背中ニキビは女性にでき、特に月経前に発生します。

背中ニキビは皮脂腺が最も密集した箇所に発生します。90%以上のニキビ患者は顔にニキビができます。背中や胸もニキビができる事が多く、60%のニキビ患者が背中にニキビができたと言う報告があります。

背中ニキビはより重症なニキビである傾向があります。背中ニキビはより痛みや瘢痕があり、極度の恥ずかしさもあります。この重症な背中ニキビの原因を探り、どのように治療すればいいのかを一緒に見ていきましょう。
    
背中ニキビ 原因

背中にニキビができる原因とは?背中ニキビができる原因に科学的な根拠はありません。背中ニキビは皮脂を分泌する皮脂腺が働き始める思春期頃にできる傾向があります。皮脂の分泌が多すぎると、毛穴や毛包が詰まり、細菌を引きつけます。これがニキビを発生させる原因となります。

ストレスや脂っこい食べ物、多汗症、そして遺伝子でさえ背中ニキビを発生させる原因ではないように思われます。また、背中ニキビはタイトな服や多汗症、そして重いリュックサックを背負う事により発生するという証拠もありません(これらによって背中ニキビが悪化する可能性はあります)。

背中ニキビ 治療

背中ニキビの治療法は?軽度から重度の背中ニキビやその他の体の部分のニキビには、トレチノインゲル外用薬の使用が効果的です。使用方法は簡単です。夜にニキビの上にさっとひと塗りし、乾かしてから服を着て下さい。

軽度の背中ニキビの治療法は、背中を抗菌性の洗顔フォームで洗って下さい。通常の石鹸は使用しないで下さい。その後、肌を乾かして下さい。そして、トレチノインゲルかクルームを塗って下さい。トレチノインは処方箋が必要です。その後、肌を乾かして下さい。

背中ニキビ 予防

背中ニキビを防ぐ方法は、背中やお尻、または上腕後部にできやすい角質を取り除くためには、スクラブを使用する事が適切な方法です。週に一度、シャワーを浴びる際に、スクラブを使用する事を習慣づけて下さい。

レチノール 種類

レチノイドは弱い順からパルミチン酸レチニル、レチノール、レチナールデヒド、アダパレン、トレチノイン、タザロテン、一番強いのがイソトレチノインになります。

市場には多くのレチノイド商品があります。レチノイドは様々なブランド(異なった会社、商品名、ジェネリック薬品)、タイプ(レチノール、トレチノイン)、濃度(0.25%、0.1%)、そして剤形(ジェルタイプ、クリームタイプ)があります。

大抵レチノイドは自然なものですが、中には合成のものもあります。いくつかのレチノイドはドラッグストアでの購入が可能で、その他はクリニックからのみ購入可能となります。これらの要因の全ては、それぞれの種類のレチノイドの強さと効力に影響します。

レチノイドには種類がたくさんあり各商品によって違ったレチノイドの有効成分が含まれています。レチノイドの形状にはパルミチン酸レチニル、レチノール、レチナールデヒド、アダパレン、トレチノイン、タザロテン、イソトレチノイン、があり、様々な種類のビタミンAです。

ではどのようにレチノイドのタイプは違うのでしょうか?

パルミチン酸レチニル、レチノール、レチナールデヒドは処方箋無しで購入できます。その他のレチノイドは、処方箋が必要となります。ただし中にはオンラインで処方箋無しでの購入可能なジェネリック薬品として提供している薬局もあります。
    
パルミチン酸レチニル

パルミチン酸レチニルはまず初めにレチノールに転換されます。その後レチノールはレチナールデヒドへ、そしてついにレチノイン酸へ転換されます。それぞれの転換によって、強さは失っていきます。

パルミチン酸レチニルは3つの段階を踏みますが、その一方でレチノールは、2つの物質交代の段階を踏んでレチノイン酸へ転換されます。そのためパルミチン酸レチニルはレチノールより弱く、レチノールはレチナールデヒドよりも弱く、レチナールデヒドはレチノイン酸よりも弱くなります。

では、どのタイプのレチノイドが一番良いのでしょう?

どのタイプがいいか、また濃度が強い方がいいかどうかは、あなたの肌がどのくらいレチノイドに耐えられるかによります。レチノイドは弱すぎると思われるかもしれませんが、一般的に、一番強いレチノイドを使って炎症に耐えられるか確認して下さい。

タザロテンで炎症を起すようであれば、タザロテンを使用する必要はありません。炎症が見られるようであれば、強い薬品は使用しないで下さい。もしレチン-Aの効き目がないと感じているのであれば、タザロックを一度試してみてもいいでしょう。試行錯誤してあなたの肌に一番いいレチノイドを探してみて下さい。

様々な種類のレチノイド、強さ、濃度、商品の形状があるので、悩んでしまうかもしれません。レチノイドの中には、アンチエイジングではなく、にきび薬として使われているものもあります。皮膚科医は、サンプルをたくさん持っています。

レチノイドを購入する前に、必ずいくつかの種類のレチノイドをテストとして数週間使って下さい。辛抱強く、レチノイドを正しく使うことが、あなたに合ったレチノイドを探す為の鍵になります。

レチノール トレチノイン 違い

歳を取るにつれて、小じわやしわが多くなり、肌の滑らかさや弾力がなくなってきます。長年紫外線を浴び続けることも、肌の色を変える一つの原因です。スキンケア商品を扱う会社は、上記のような肌の変化を防いだり、肌の若返りを目的とし、ビタミンAを多く含んだ商品を数多く産出してきました。

レチノールトレチノインの2種類は人気があり、これらはレチノイン酸から作られた薬品です。この2種類は、同じ物質から出来たものなので、互いにどちらかへ変更することが出来ますが、主な違いとしては、レチノールは後にレチノイン酸に転換されます。
    
レチノール

レチノールはビタミンAから自然に作られますが、トレチノインはビタミンAの誘導体であるレチノイン酸から作られます。そのため、調合薬品とみなされています。レチノールは、レチンイルエステルの加水分解によって体内で形成されます。

レチノールは最も一般的なビタミンAの1種で処方箋なしで購入できるスキンケア商品です。0.075~1%のレチノールが濃縮されています。これらの商品生産者は、レチノールがしわをなくし、見た目がよくなると勧めています。しかしながら、レチノールが肌に直接影響することはあまりありません。

なぜかというと、レチノールは最初に酵素によってレチノイン酸に転換しなくてはいけないからです。レチノールからレチノイン酸に転換される割合は、非常にゆっくりしており、各個人により異なります。

トレチノイン

レチノールとは違い、トレチノインは処方箋薬です。主ににきび治療薬として処方され、肌の状態により、0.01~0.1%の濃縮レベルで処方されます。トレチノインはレチノールに比べると非常に強い薬品で、肌に直接影響します。

弱めのケミカルピーリングの働きをするので、トレチノインは自然に角質を削り落とすスピードを上げ、コラーゲンの生成を高めます。

アンチエイジング 効果

臨床研究結果によると、レチンAは最高の結果を出すためには、最低3か月毎日使用し続ける必要があると発表しました。1か月以内に薬品の効果が見られ、肌が滑らかになります。アンチエイジングの面では、レチノールはトレチノインほど効果的ではないようです。

トレチノイン 副作用

新しいスキンケア商品を使用する前に、副作用について調べて下さい。トレチノインの副作用は、赤み、皮膚が剥ける、乾燥などです。トレチノインの副作用は、人によっては薬品自体が強すぎるために起こります。

反対に、レチノールは肌への影響が穏やかなので、副作用の反応が出ることはあまりありません。レチノールは敏感肌のための良い代わりの薬品になっています。