いぼのある治療する箇所を洗浄します。医師の好みにもよりますが、アルコールかその他適切と思われるものを用いて洗浄されます。
その後、麻酔薬を使って治療箇所を麻痺させます。これはたいていそんなに時間はかかりません。
多くの医師が、麻酔のあと治療箇所の血流が減少するまで待つこと(ときには15分後まで)が好ましいとしています。
いぼの大きさや切除に用いられる方式にもよりますが、治療部分に無菌布がおかれる場合があります。
いぼ手術中
縫合のない簡単な切除による除去
いぼの手術では外科用メスを用いて皮膚の表面上、またはほんの少し皮膚の下にあるいぼをそぎ落とします。その後、電気機器を用いて治療部分を焼灼するか焼くか、もしくは液体を塗布して出血しないようにします。
そのあと、傷の部分に局所的に抗生物質が塗られ、包帯で巻かれます。医師が傷の手入れの仕方の指示を出し、たいていはすぐそのあと帰ることができます。
縫合の必要な切除による除去
縫合の必要な切除により除去されるいぼとは、たいてい色が濃いか平らないぼ、またはそのどちらも併せ持ついぼです。
医師はいぼを綿密に調べ、治療部分の殺菌消毒か洗浄を行い、麻酔をします。
それから、外科用メスを用いていぼと周辺の境界の部分を切除します。境界の部分のサイズは、切除されるいぼの状況を医師がどう捉えているかによります。
いぼが前がんかがん性のものであれば、より大きなサイズの境界エリアが切除され、いぼそのものの完全切除を確実なものにします。
いぼがどのくらい深いか(どの程度肌に浸透しているか)によって、縫合も深いものにするか(この場合縫い目は体内に吸収され、あとで取り除く必要はありません)または肌の上皮を縫うか(この場合体内には吸収されず、あとで除去が必要)が決まってきます。
いぼ手術後
家庭でのケア
いぼの手術のあとは、傷に抗菌性軟膏を薄く塗り、包帯をしておくことが必要です。ネオマイシンを含有しない抗菌性軟膏(メディクイック、ネオスポリン、トリプルアンチバイオティック)を使用してください。
一日に1、2回は水か希釈性過酸化水素で傷の部分を洗浄してください。傷を洗浄したあと、抗菌性軟膏を塗り、包帯を巻いてください。
傷が治るまで、この手入れを繰り返してください。
いぼの治癒に関する誤解
傷を外気に触れさせると治りが早くなると考える人もいますが、これに異を唱え、抗菌性軟膏を塗って包帯をしたほうが明らかに治りが早いと立証する研究もあります。
同様に、ビタミンEは治りを早くするよりむしろ遅らせるということがわかっています。また、傷もビタミンEを直接塗った場合、塗らないより見た目が悪くなります。
傷の治療薬は何種類か市販で売られていますが、それらはみな初期の治療中と治療後に用いて傷を保護し薄い膜を作って傷を治すという性質のものです。包帯を巻くことのみでこれと同じような効果があるかどうかはよくわかっていません。