トレチノインはビタミンAの誘導体で、レチノイドと呼ばれる物質の一種です。レチノイドクリームは、いぼが増えるのを妨げます。レチノイドをご家庭で使用する場合は、取扱説明書に書かれた内容に従いましょう。
トレチノイン 肌タイプ
一般に、レチノイドはにきびや年齢肌の治療に使われています。
トレチノイン 効果
トレチノインクリームが通常のいぼに対して効果があるかどうかは、専門家もあまり理解していません。
トレチノイン 副作用
レチノイドの内服治療薬の使用は重度の先天性欠損症の原因になります。そのため、トレチノインクリームは妊娠している女性には勧められていません。レチノイドを塗ると、以下の副作用が起こります。
・ 肌が乾燥する、または炎症を起こす
・ 肌の色が変化する
・ 日光に敏感になる(そのため日焼け止めの使用、または治療中の肌を衣類で覆うことが必要)
・ 肌に赤みが生じ、腫れ、皮膚が硬くなり、水ぶくれが生じる。トレチノインを必要以上使うと、肌が炎症を増します。その上治療もうまくいかず、きれいな肌を手に入れることが出来ません。
トレチノイン 妊娠
子どもや授乳中の女性に関して、トレチノインが安全に使われたという記録はありません。
トレチノインは妊娠中または妊娠の見込みがある女性には勧められていません。サリチル酸といった、他の局所治療と併用してトレチノインクリームを使わないようにしましょう。強い肌の炎症を起こす原因になります。
トレチノイン いぼ
クリームかジェル状のトレチノインは、いぼの治療に大変効果をもたらします。数週間または数か月間、毎日塗ることになります。
局部的に塗布されるトレチノイン(レチンA)は、今日ニキビの治療で使用が勧められていますが、いぼ(扁平疣贅(へんぺいゆうぜい))、魚鱗癬(ぎょりんせん)、扁平苔癬(へんぺいたいせん)、紫外線のダメージを受けた肌など様々な種類の皮膚疾患の治療にも効果的だと報告されています。
ある研究が、いぼのある子どもに対して、レチノイド(0.05%)を使って効果的で安全な治療を行えるかどうか査定することを目的として行われました。
方法
いぼがある25人の子どもに0.05%のトレチノインクリームを塗布するグループ(1日1回、6週間)と、治療を受けない25人の子どものグループが比較されました。患者は毎週検査を受けました。最終査定は12週目に行われました。
結果
12週間後、いぼの除去率がトレチノインを塗らなかったグループで32%見られたのに対し、トレチノインを塗ったグループで84.6%でした。トレチノインがいぼに効くことが証明されました。トレチノインを塗ったグループのうち42.3%が赤みを生じたり、皮膚が剥けたにもかかわらず、トレチノインを中断したのは1人のみでした。
結論
局地的な0.05%のトレチノインクリームの塗布は、いぼのある子どもの治療に効果的で安全であることが明らかになりました。
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