2015/02/19

シリコン インプラント

シリコン インプラント

シリコンインプラントによる豊胸手術は、広範囲にわたるテストの結果、2006年にFDAに承認されました。シリコンインプラントは、生理食塩水バッグに比べて乳房組織と良く似た物質なので、より自然な容貌と質感があります。

インプラントの内容物: シリコンジェル

シリコンインプラントは、シリコンジェルが入ったバックです。シリコンインプラントの豊胸手術は一般的な方法でしたが、様々な健康被害 ( 特に、インプラントの破損による内容物の漏出 ) を懸念され、1992年に一般的に使用する事が禁止されました。

シリコンバックの禁止されていた期間、インプラントの主流は生理食塩水バッグに取って代わりました。しかし、2006年11月、FDAは、シリコンインプラントが及ぼす健康被害に対する医学的根拠に信頼性がない事を認め禁止を取り消しました。

また、バッグの破損によるジェルの漏出を防ぐため、より耐久性の高いバック ( グミベアーインプラントであるより結合力のあるシリコンインプラント ) が使用されるようになり、現在の豊胸手術では、生理食塩水とシリコンの両方が利用出来ます。

シリコンインプラントの利点

シリコンインプラントにある最高の利点の一つは、その自然な質感にあります。見た目も触り心地も生理食塩水のインプラントを上回ります。シリコンの材質は、実際の乳房組織と似ているので、筋肉の下に配置する事で、より自然な印象を与られます。

生理食塩水バックのインプラントの波打ちで出来る皺も、シリコンインプラントの場合、ジェルが内側から押し出す力で皺を予防します。シリコンインプラントは、痩せ形の方や乳房再建手術を考えている女性に人気があります。

シリコンインプラントの欠点

シリコンインプラントの欠点の一つとして、生理食塩水バッグに比べてインプラントの破損に気がつきにくいという点が挙げられます。生理食塩水バッグのインプラントが破損した場合、バックの内容物はすぐに漏出しインプラントの形が崩れてしまうため、その症状は明白です。

一方、シリコンインプラントが破損した場合、内容物のシリコンジェルは、インプラントを支えている組織の隙間に留まるため、破損に気づくことが難しくなります。シリコンインプラントでの豊胸は、 手術によって形成された瘢痕組織がインプラントの周りを包み収縮することでバストの硬化を引き起こす、カプセル拘縮の発症率が生理食塩水バックを使用した場合より比較的高いと言われています。

また、シリコンインプラントはあらかじめ内容物のジェルがバックに注入されているため、切開の際により大きな切り込みが必要となります。シリコンインプラントは、コストも生理食塩水バッグより高いことも考慮しておかなければなりません。詳しいインプラント豊胸手術に関するリスクや併発症については、担当または専門の医師にご相談下さい。

シリコンインプラントの候補者
シリコンインプラントの豊胸の手術は次のような方に適しています。

• 乳房切除手術を受け、現在、乳房再建手術をお考えの方
• 既存インプラントの奇形や皺にお困りの方
• 先天性の乳房奇形や左右非対称でお悩みの方
• 病歴に深刻な外傷性胸部損傷がある方
• 生理食塩水バッグを乳房組織が支えきれない場合

どちらのタイプのインプラント手術も患者の体調は万全である必要があり、妊娠、授乳中は手術を受けることが出来ません。

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