トレチノイン 効果
トレチノインはビタミンAのレチノール酸です。これがジェルの形状で皮膚に浸透されると、通常行われる皮膚表面での細胞再生の速度を刺激し、早めることができます。適切な量を使用することで、通常21日周期で皮膚の表面に出てくる遺伝子を活性化させることができます。
皮膚の問題は、大抵毛穴が閉まってしまい、皮膚が硬くなってしまったことが積み重なり、黒ずみや結節、そして嚢胞などを毛穴の中に閉じ込めてしまっているからでしょう。皮膚の成長の活性化は、治しにくい黒ずみや小さな嚢胞を解決してくれる方法の一つになりえます。
外用のトレチノインもまた、オイリー肌にできる黒ずみに対して効果的な治療方法です。このような肌質を持つ多くの人々は、太陽の下で紫外線を浴びすぎない限り、ニキビのような皮膚の問題はあまりできません。
太陽の放射する熱と乾燥が皮膚をかさかさにするのです。この乾燥した皮膚は、毛穴に詰まり皮膚の持つ油分と結合します。毛穴は、このかさついた角質と油分を表面に運ぶために十分な皮脂を作り出すことができません。
そのため毛穴は塞がり、酸化した皮脂は、空気に触れることによって黒ずんでしまうのです。トレチノインはこの塞がった毛穴の周りを刺激し活性化させます。毛穴は、押したり、つまんだり、つまみ上げたり、突いたり、スチームを使ったり、洗浄剤を使った治療法などによって、自然に開きます。ここでは、『締まりのない皮膚』が、ベストの効果を生み出してくれます。
硬い皮膚では、トレチノインはあまり働きませんが、また白ずみや黒ずみも出来にくい傾向にあります。トレチノインから作られたジェルも、透明層に覆われた新しく出来た小さめの結節や嚢胞にとても効果的です。嚢胞の周辺の皮膚を活性化させることで、嚢胞を取り出すことができます。
しかし、結節や嚢胞が、真皮層細胞に覆われている場合は、薬局のカウンターで購入することが出来るトレチノインの強さでは治療しきれないでしょう。
トレチノインが治療出来ない場合
ニキビ肌用のスキンケアの中には、処方されていない外用のトレチノインが効果的に作用しない場合があります。例えば、古くなって真皮層に覆われた白にきび、嚢胞、そして埋没毛には、効果を発揮しません。
実際、このような状態で治療すると症状は悪化してしまいます。その理由は、結節の上を薄く覆っている皮膚を炎症させ、さらに醜く目立たせてしまうからです。この皮膚は、毛穴を開けて結節を取り出すという役割を担うほどは成長しきれていないからなのです。
大きいニキビに対しては、効果を発揮するのに長くかかります。ニキビを覆っている皮膚の活性化は、一時ですが皮膚に炎症をもたらします。ニキビを治療するために、さらに多くの皮膚を活性化させる必要があるのです。一方、固く閉じた毛穴に出来た小さいニキビは、大抵適切なトレチノインの量で早く治ります。
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