多汗症を止めるために誰でもボトックスを使用することができますか?
しわをなくすのに使われるボトックスについては知っていますが、多汗症のわきに使用されることについては認知していません。私はいつも朝は時間がないのでデオドラントスプレーを付けるのを忘れてしまいます。
多汗症のボトックスは誰でも使用出来ますか?それとも多汗症のわきに限られますか?たとえ多汗症と診断されていないとしても、ボトックスの利用は可能ですか?
ボトックスは筋肉を麻痺させるために使われますが、実際に筋肉に直接働くのではなく、神経に働きかけます。通常、脳からの信号が、脊髄や神経を伝わり、筋肉を動かします。神経と筋肉の間には小さな隙間がありますが、筋肉を動かす際、神経の末端から少量の科学物質が放出され、隙間を通過する事ができるのです。
ボトックスは、この化学物質の放出を防ぐ働きがあります。神経と筋肉の間の隙間を通過して、筋肉に信号を伝えるものがなくなるのです。筋肉を動かす信号がなければ、その一部の筋肉は麻痺したようになります。
ほとんどの筋肉は、数千の神経の末端と繋がっており、それぞれの神経の末端が、筋肉の一部分を制御しています。しかしながら、直接筋肉に小さな刺激や電気ショックを与えた場合、筋肉は動くかもしれません。筋肉本来の働きは残っているからです。ボトックスは、神経からの信号を防ぐだけなのです。
神経についてふれたところでもう一つ、ボトックスについての誤解を解消しておきましょう。ボトックスは、しびれの原因となる事はありません。私たちの体内には、二種類の異なった神経があります。皮膚を通じて感じる感覚神経と、筋肉を動かすための、感覚神経とは非常に異なる神経です。
ボトックスは、筋肉に働く、後者の神経にのみ影響があります。感覚神経には影響がないのです。つまり、ボトックスが皮膚の感覚を奪う事は出来ないのです。ボトックスの効果は一時的なものです。一旦、ボトックスが神経に達すると、その神経の末端は信号を出す事が出来なくなるのです。
筋肉がボトックスによって麻痺状態になると、その筋肉につながる神経は筋肉を動かすための信号を新しい神経の末端に伝えるよう分かれ始めます。それが成功すると、新たな神経と筋肉の接続が確立され、再び筋肉へ信号が伝わるようになります。
この再接続は通常、約10週間から12週間かかります。最近では、元の神経の末端も回復し、筋肉への信号を伝え始めることも分かっています。研究者たちの間では、この新しい接続が、筋肉回復への最初の経路であると考えています。
しかし、単に筋肉を動かせるというだけでは、筋肉が元通りになったとは言えません。もしあなたが骨を折って、三ヶ月間ギプスをしなければならないとします。ギプスが外れる時に、腕を動かす事は出来ますが、力はとても弱くなっているでしょう。元通り腕を動かせるようになるには、リハビリを数カ月必要とします。
同じ事がボトックスにも起こります。約三カ月後に筋肉を動かす事が出来ても、筋肉の機能が完全なものになっているわけではないのです。筋肉が完全なものになるには、しわが戻るのに伴って、更に三カ月から四カ月かかるでしょう。
ボトックス後、麻痺しているように見えますか?
良い医者にかかれば、そんなことにはなりません。私は、筋肉が完全に麻痺するまでボトックスが使われるなんてことはあってはならないと思います。注射された筋肉が多少弱められる程度のボトックスの注射の方が、美容結果がとっても良く、自然な仕上がりになります。
ボトックス注射後、飲酒してもいいですか?
飲酒は、顔全体の血液循環を促進するので、ボトックス後2時間以内での飲酒は控えることをお勧めします。
ボトックス注射後、外に出て日光に当たってもいいですか?
日光に当たっても、ボトックスには悪影響になりませんが、だからといって、患者さんに勧めるわけでもありません。
トレチノイン、グリコール酸、または他の顔用製品を使っている場合でも、ボトックスを使って大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。トレチノインなどの製品がボトックス注射に悪影響を及ぼすことはありませんし、正しく使われた場合、ボトックス注射後、お肌がきれいになることがあります。
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