豊胸手術 リスク
豊胸手術に伴う合併症
豊胸手術は女性が希望のバストを手に入れるための安全で効果的な方法であると考えられています。より大きく、張りがあり、均整がとれて整ったバストは、見た目を改善するだけでなく、女性の気分も前向きにさせてくれます。
しかし、このような利点が多くある一方で、豊胸手術の際には事前に認識しておくべき合併症もいくつか見られます。どのような美容外科手術を受ける前でも、手術によって引き起こされる可能性のある健康障害について、徹底的に理解しておくことが重要です。
このサイトでは、豊胸手術に伴って起こる、予測される合併症について、幅広く統合的にまとめてみました。手術を決断する前に関連情報をすべて把握しておくためにも、続きを読まれることを強くお勧めします。
豊胸手術による合併症の可能性を軽減するためには、適切な資格を持ち、経験豊富な形成外科医を選ぶことが大事です。相談の際には、医師はあなたの医療履歴や、現在の健康状態について質問しますので、それを考えながら、手術を受けても大丈夫か、または高い危険性があるのかをあなたが決めることになります。
さらに、豊胸手術があなたにとって適切なものであるか決める前に、あなたのすべての疑問に医師が対応してくれており、手術に対して完璧に納得できているかをよく考えましょう。
術後の合併症
術後には様々な合併症が起こりうるのですが、その重症度には幅があります。多くの患者が、合併症のためにその後の人生のある時期にさらなる手術を受けなくてはならなくなります。以下にそのいくつかを挙げてみます。
被膜拘縮
豊胸手術のあと体が自ら治癒しようと働くにつれて、被膜と呼ばれる瘢痕組織が移植組織の周りに自然に形成されます。被膜が収縮すると、移植部分に余分な圧力がかかり、痛みや不快感を引き起こしたり、胸が固くなったり、見た目がゆがんだりします。こういった合併症を避けるために、医師はインプラント(移植片)を胸の筋肉の真下にもってくるよう勧めることもあります。
被膜拘縮の重症度は、ある特定のシステムによって、グレード1からグレード4(最も重症)まで確定されます。胸が固く、見た目も不自然で痛みがある場合、グレード3か4だと考えられ、手術が必要になります。その場合、瘢痕組織を破壊するために嚢切開術を行うか、または瘢痕組織を完全に取り除くために被膜切開術を行うことになります。
たるみ
胸のインプラントにしわがよったり、折り重なったりするとたるみが生じ、バストの表面が変形してしまうことがあります。このたるみを防ぐために、シリコンジェルのインプラントが推奨されます。
シリコンジェルのインプラントだと、簡単に動くことはありません。または表面の凹凸のないインプラントが勧められます。たいていは胸の下側に沿って外側部にこぶやくぼみ、突起があるのに気づいた場合は、すぐに医師に相談したほうがよいでしょう。
感染症
感染症はいかなる手術のあとでも起こりうるものですが、豊胸手術も例外ではありません。発熱したり、バスト部分が赤く敏感になっていたり、炎症を起こしているようなときは、感染が原因かもしれません。
感染症を防ぐために、切開口がまだ治癒途中の間は水につけないようにしましょう。そして、ローションやデオドラントやその他の刺激物を、切開口付近に使用しないようにしましょう。感染症が起こるのは、たいてい術後1週間から6週間のころです。感染が収まるまでインプラントを除去することを勧められるでしょう。感染症は被膜拘縮のきっかけになることもあります。
血腫
血腫は、あざとも言い、血液が蓄積したものですが、感染症や被膜拘縮などの合併症を引き起こすことがあります。普通、術後にあざはできるものですが、状態がひどい場合、適切な治癒のために外科的にたまった血を排出させる必要があります。その際医師は、排出用の管を挿入するときにインプラントを破裂させないように相当注意してかからねばなりません。
乳首のしびれや過敏
ごくわずかのしびれや乳首過敏の症状は、手術後すぐに表れ、数日から数ヶ月後には弱まります。しかし中には、乳首の強烈な過敏、または乳首の感覚麻痺を手術後5年もたって訴える患者もいます。これは、手術中に、神経経路が遮断されたため起こるものです。患者は乳首の過敏か鈍感、または無感覚に悩まされるかもしれません。
ずれ
インプラントがずれることは相当まれですが、術後数日間、所定の位置から移動することもあります。インプラントが大きければ大きいほど、その危険性は高くなりますが、外科手術で矯正できます。
インプラントの破裂
生理食塩水や、シリコンのインプラントを入れた人は破裂の危険性があります。シリコンの場合、破裂したという目に見える症状は表れないので、定期的にMRI検査が必要です。
しかし、生理食塩水の場合、破裂すると即座に漏出しますので、すぐに破裂したほうのインプラントの空気を抜くことが必要です。食塩溶液は無害であり、体内に容易に吸収されます。もし漏出が起こったら、すぐに医師に相談しインプラントを取り替えましょう。
マンモグラフィー ( 乳房X線撮影 ) の際の障害
胸にインプラントが入っていると、レントゲン撮影ではその下にあるものを撮影できないため、マンモグラムの検査の際に妨げとなることがあります。そのためインプラントは胸の筋肉の下に入れるよう勧める医師もいます。検査技師があなたのインプラントについて認識しているかを確認し、その上で最も効果的な撮影ができるようにしましょう。
授乳
胸のインプラントが授乳の際の障害になるという証拠はありません。子供を持つ予定があるなら必ず医師に伝え、医師がどの部分を切開するか決定できるようにしましょう。授乳中にインプラントが破裂した場合でも、乳児に害を与えることはありません。手術のせいで乳首過敏になった場合は、授乳は多少不快感を伴うかもしれません。
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